誰も信じない
「天野さん、遅くなってごめんなさい。私、もう帰りますね。」


「帰る?わかった。じゃあ送るよ。」


「いえ、大丈夫です。他の方もいらっしゃいますし、天野さん、楽しんで下さい。」


私はお金をテーブルに置こうとした。でも天野さんに止められてしまった。


「お金はいいよ。僕が奢るから。それより送るから。」


「大丈夫です。」


帰る支度をした。他の人に挨拶しようとしたら、


「じゃあ、皆ゆっくり楽しんで。僕は橘さんを送って帰るから。」






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