誰も信じない
新田さんは、そう言いながら私をじーっと見ていた。

まっすぐな人だな、ある意味。

勘違いしてしまいそうだよ?そんな目で見つめたら。


「俺さ、その人をすっごく大事にしたいんだ。傷つきやすくてさ、脆くて壊れそうなガラスみたいな人なんだよね。だから壊れないように大事にしたい。」


熱く語る新田さんは、私をじっと見つめたままだった。



目を離せられなくて、




私は、



心臓が高鳴っていることに気づき、




まだ好きなんだと再確認した。









< 329 / 507 >

この作品をシェア

pagetop