誰も信じない
何が怖いのかは、うまく言葉にできなかった。


「ごめんなさい。」


私は資料を強引に、新田さんに渡してから、廊下を走って逃げた。

どこへ行けばいい?




どこへ?



仕事中だから、外に出ることは本当はしたらいけない。

でも寺田さんの顔を見られそうにない。




外に出て、タバコを吸った。

たまたまポケットに入れておいてよかった。






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