誰も信じない
「新田。これ、○○会社に電話して発注かけて。」


「はい。」


そんなやりとりをしているのを見ていると、公園で睨み合っていた二人とは思えない。

さすが、大人だなー。

私情を挟むこともなく、何もなかったかのように仕事ができるんだ。



社会人になって、まだ三ヶ月の私には、難しいことだった。


「天野さん。これヤバくないですか?」


とある営業の人の一言で、営業部の空気が変わった。

私がいる事務の部署からは、離れているし話に参加する訳にもいかないから、なぜ急に空気が重くなったのかがわからなかった。






< 424 / 507 >

この作品をシェア

pagetop