誰も信じない
晃一の優しいところ、思いやる気持ち、まっすぐなところ、そして私を大切にしてくれる気持ちは、いつも伝わってくるけれど、この時はすっごく伝わってきた。



何で私、こんなに心が揺れているの?



コピーをする手が止まっていて、私はなぜこんなに心が揺れているのかがわからなくて、そのことで頭がいっぱいだった。

だからすぐそばに、人がいたことに気づかなかった。


「いけない。仕事しなきゃ。」


ひとりごとを言って、気持ちを切り替えた。

今は仕事をしている最中であって、プライベートな時間ではない。







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