誰も信じない
新しい職場でも、私はお昼休みになると外へ出てお弁当を食べた。

ラッキーなことに、こっちの会社のそばにも公園があったの。

自分で作ったお弁当を食べながら、外の景色をボーっと眺めていた。


「美穂?」


懐かしい、そして愛おしい声が聞こえた。

私、耳がおかしいのかな?

キョロキョロと周りを見回した時に、また愛おしい声が聞こえたんだ。


「美穂!」


今度はさっきよりもはっきり聞こえた。



嘘。

嘘。

なぜ?

なぜここにいるの?









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