T.M.City
今すぐにでも逃げ出したい――そんな気持ちが心の底から込み上げてくる

その時、命の木から声がした

とても柔らかくて、可愛らしい女性の声だ

 「ちょっとぉっ!さっきから、ごちゃごちゃ五月蝿いのよっ」

不機嫌なその声を辿ると、そこには少女が立っていた

清らかな水面のように透き通った碧髪は短くて、華奢な身体を包むベージュのドレスからは色白の手足が延びる

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