T.M.City
静寂に時間だけが流れる

ニイナは照れ臭そうな顔でルリを見るなり、近距離まで近寄って、寄り添うように座った

うつ向き加減で、そのまま黙り込んだ

 「ど、どうしたの?寒い?」

今は夕暮れ。少しばかり涼しくなっていた

ルリの問い掛けに、ニイナは黙ったまま言葉を返さなかった

 (怒ってるのかなぁ……)

ルリは不安になった

 「……あたしね、あんたに惚れたかも」

目線を合わせないまま、聞き取れないくらい小さな声でニイナは言った

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