T.M.City
温かくて、柔らかくて、自分より小さくて可愛くて――何だかドキドキが止まらない

よくわからない感情が胸を締め付ける

けれど、嫌な気はしない。寧ろ心地好くて、愛しい気分がするのだ

ニイナは顔を上げた

 (ち、近い……)

かなりの至近距離で見詰め合うと、ルリは慌てて顔を背けた

何だかよくわからないが、恥ずかしい気持ちで逃げ出したくなる

 「……あたしの片想いかしら?」

寂しそうな声でニイナは言った

< 85 / 113 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop