T.M.City
振り向くなりニイナは、至近距離まで歩み寄ってきた

 「あんたは本当に頼りにならないけど、何だか世話したくなるわね」

明るい表情でそう言うと、ニイナは顔を近付けた

 (ま、まさか!?)

未経験な出来事を予測し、ルリは恥ずかしい気持ちでいっぱいになった

正直、このまま顔を背けて逃げ出したいと思った

しかし、それを実行すればニイナの機嫌を損ねてしまうことは間違い無いだろう

緊張しながら固く目を閉じ、覚悟を決めた

< 91 / 113 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop