最恐少女 ~伝説の修羅再び~
あのときは特に興味を示さなかったのに、
なぜ今頃そんなことを聞くのか。
呆然としながらレオの横顔を見つめていると、
笑みを消した彼がこちらを振り返った。
「どうなんだ?」
「え…あ、はい。」
慌てて我に返り、冷静を保つ。
「あの伝説の修羅の血を引いていると聞いたときは驚きましたが、
正直、レオが気にするほどの者ではないかと思います。」
確かに筋は良かったけど、
パワーもスピードも、自分のほうが明らかに上だった。