好きと嫌い


「っ・・・・・・」


あまりにも伊能君が普通の態度で逆に私が恥ずかしくなってきた。私は伊能君の顔を直視できず俯いてしまった。


「有坂さん。」

「っ!」


また近づく伊能君の顔、伊能君、睫毛が長いなぁなんて呑気な事考えてたら伊能君は顔を私の耳元に近寄らせて



「ごめんね、俺は女の子大好きだから。」


特別な女の子は作らないんだ


そう言い放った。


そしてまたいつもの笑顔の伊能君に戻り


「学校行こっか、遅刻しちゃうよ?」


そう言って私から離れて一人学校の方へと歩き出した伊能君。

一方、私はその場から一歩も動けずにいた。


「・・・あれ。」


ポロポロと流れ落ちる涙。私は慌てて制服の袖で拭うけど涙はボロボロ流れて止まってくれない。


「特別な子は作らない、か・・・」


その伊能君の言葉が頭から離れない。その言葉が深く私の心に突き刺さるのだ。


「っ・・・」



やっぱり私、伊能君の事が好きなんだ・・・



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