好きと嫌い
心臓がバクバクとうるさい。私はゆっくりと立ち上がり震える声で自己紹介を始めた。
「あ、有坂えり・・・です。えっと趣味は読書とお菓子作りです。よ、よろしくお願い、します。」
なんとか言えた!私はハァーッとため息をつきながら席に座る。
それからは淡々と行われる自己紹介を私はボーッと聞いていた。
するといきなりガタッと大きく椅子が動く音がした。
思わずその音の方を見ると一人の男の子が自己紹介を始めている所だった。
「俺は伊能高志!えーっと、趣味はバスケ、っつーか体を動かす事が大好き!高校生活楽しみたいからよろしくー」
ニコニコと笑いながら喋る伊能君。なんか優しそうな男の子だな・・・
伊能君の優しそうな雰囲気に少しドキドキしてしまう。
でも私とは正反対な感じの性格だから関わる事はないんだろうな。