わたしががんばっても。
「アンタさ、昔から言いたいコトとか、思ってるコト溜めこむクセあるからさ、たまには言いたいコト言いなよ?」


「え…?」

問題を解いていた右手を止めお姉ちゃんを見る。


「わたしもさ、言いたいコト言えなくて、辛い経験何度かしたコトあるからさ。」


「…ん。」

やっぱり気づいてたんだ……。

「じゃーね、がんばって。」


そういうとお姉ちゃんは部屋から出てった。



『アンタはさ、昔から笑顔が似合う子なんだから』



『言いたいコト言いなよ?』



『最後に決めるのは麻琴』
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