わたしががんばっても。
「おはよう。」
恋ちゃんが行ってしまって少したったころ、挨拶をしてきたのは…南さん。
「…おはよう。」
不敵な笑みを浮かべながら南さんは言ってきた。
「稜待ってるのぉ?ムダムダ。きっと、華蓮ちゃんと来るから。」
ぇ…?
南さんだけじゃないの?
それに『華蓮』って、あのキレイな子?
野田 華蓮は学年一の美少女で有名な女の子だった。
「稜…は、あなた以外とも…浮気してるの?」
「はぁ?なに?本当に稜と付き合ってるって勘違いしてるの?」
「え…?」
勘違い?
かんちがい?
カンチガイ?
「だって稜、言ってたもの。『オレはアイツとつき合ってるつもりはない。』って。」
あぁ…