あ
私が希織に聞くと、瑞穂が答えてくれた。
「あれ?言わなかったっけ?隣のきおのクラスにも転校生来てるんだって。」
「ああ、言ってたね〜!」
「そんなことより、飯食おうよ!俺腹へったぁ」
あー、はいはい。と言って
瑞穂がかばんから二つのお弁当を出し、
一つを貴にあげる。
貴の両親は仕事で海外にいて、
貴は料理が下手だから
貴の隣の家に住む瑞穂がいつもお弁当を作ってくる。
「いい加減自分で料理出来るように練習しなよ、貴!」
希織が言うと瑞穂がそうだそうだ〜と笑いながら貴に言った。
「希織も人のこと言えないでしょ。たまには自分でお弁当作ってよ。」
私はかばんの中にあるはずのお弁当を探しながら言った。
ん?
んんん?
お弁当が無い…