人を信頼できない男と愛を忘れた女が出合ったら・・・
「あら、また来たの?直也くん」
万里紗が直也に話しかけているけど、私を抱きしめている腕はそのまま。
「はい!少しでも愛美先輩と一緒にいたいので!!」
恥ずかしいことをサラッと言う直也はある意味、すごい。
「誰だよ。お前・・・」
ものすごく怖い顔をして、直也を睨む輝くん。
「あんたこそ誰だよ」
「俺は、昨日愛美ちゃんと合コンして超!!仲良しになった八雲輝だ!!」
「僕は、高校のころからず~~~っと仲良しな広川直也だよ!!」
「高校から!?」
「そーだよ!!僕は、高校の時、愛美先輩と同じ部活で同じ委員会だったんだ!」
「なっ!」
「ふん!あんたみたいな昨日の合コンで仲良くなった奴になんか、絶対に負けない強~い絆があるんだよ!!」
「・・・・」
なにも言えなくなった輝くんを勝ち誇ったような顔で見る直也。