令嬢と不良 ~天然お嬢様の危険な恋~
「じゃあ、今日はどこに寄るのかな?」

「それは……」


どうしよう……
私の計画をそのまま話すつもりはないけど、嘘つくわけには行かないし……

うん。パパやママに言った通りの事を言おうっと。


という事で、私は昨夜両親に話した事を、ほぼそのまま俊樹さんにも伝えた。すると俊樹さんは、


「へえー、アルバイトかあ。そうすると、これからは忙しくなるから、松本という男と会う時間もなくなるね?」


と言い、私は思わずドキッとした。

それは、私的には正反対なのだけど、一般的にはそういう事になるわけで、私はどうお返事して良いのかわからず、


「それは、まあ……」


と、曖昧にお答えした。

それを俊樹さんは肯定と受け取ったみたいで、「うん」と頷くと、ようやくいつもの穏やかな笑顔になった。


「そうかあ。栞ちゃんは偉いなあ。がんばってね?」

「は、はい……」


とお返事しながら、私は後ろめたさを感じていた。

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