出会いの海岸
有香「いくわけないじゃん」
涼子「捕まったら」
美幸「大丈夫だよ、なんとかなるなるからさ」
涼子「ああ、誰かきた」
美幸「早く、しなよ」
有香「早くしなよって、本気なの。運転は」
美幸「わたしできるよ」
涼子「できるって、無免許でしょ」
美幸「そりゃ、そうだけど、うまいんだ」
有香「うまいんだじゃないよ」
車に乗り込んだ美幸がそういった。管理人が人を連れてきたのが、もうそこまできていたので、しょうがなく2人も車に乗った。管理人たちは、車が走り去った後、周りを見回していたが、もうすでに車が出た後だったので、ここで起きた事件は彼らは気がつかなかったようだ。

涼子「ねえ、どうするのよ美幸」
美幸「息してる」
涼子「ええ、なに」
美幸「息してるんでしょ」
涼子「ああ、息してる。脈もある」
美幸「それならいいよ」
有香「いいって、よくないじゃんか」
美幸「大丈夫だよ。そのうち目さますから」
有香「でも、目さましたらやばいでしょ」
美幸「でも、さまさない方がやばいよ」
有香「そりゃ、そうだけどさ。騒がれるよ」
美幸「こっちがその時は騒げばいいんだよ」
有香「私らが。なんて」
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