青のキセキ
ドアを開け、控え室の中へ入ると、そこには純白のウェディングドレスに身を包んだ久香がドレッサーの前に座っていた。



オフショルダーで胸元にビーズの刺繍を施し、ボリューム感のあるフリルスカートにお花を散りばめた素敵なドレスがスレンダーな久香によく似合ってる。


髪をアップにセットし、ティアラを装った久香はお姫様のよう。



さっきまでイライラしていたのをすっかり忘れて、私は久香の側に駆け寄った。




「久香、おめでとう!すごく綺麗よ」



「ありがとう、遥菜」



今までで一番幸せそうな久香の笑顔。








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