青のキセキ
そんな私を見て、久香が言った。


「ねぇ、遥菜。あのことはもう忘れて、新しい恋しなきゃダメだよ。今日のこの日だから言わせてもらう。私、遥菜にも幸せになってもらいたいんだ」








久香の言葉に、一瞬何て返事をしたらいいのか言葉に詰まる。

胸の奥底がズキンと痛む。



あのこと.............。


そう、私はあのことがあってから新しい恋ができなくなった。男の人が怖くて仕方がなくなった。


忘れたいのに忘れられない過去...。





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