青のキセキ
ビールを1口飲み、喉を潤す。



「料理、好きなもの頼めよ」

課長がメニューを見せてくれる。



「課長は何が好きですか?」


課長の嫌いなものを頼んだら悪いと思って聞いてみる。




「俺、キノコ以外なら何でも食べられるよ」


「キノコ、ダメなんですか?」


「うん。特にしいたけ。あの色、形、匂い、全部ダメ」




「プッ!プププ。アハハハハハ」


堪えきれずに笑ってしまった。




すました顔をして、しいたけが嫌いだと話す課長がかわいくて。


誰もが振り返るような容姿で、仕事も出来て、完璧に見えるのに。


なのに、しいたけが嫌いだなんて。








「課長の弱み、握っちゃいました。うふふ」



笑いすぎて出た涙を手の甲で拭いながら言う。
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