青のキセキ
「あ...あぁ...こ、これ?」


(落ち着かなきゃ...。まだばれた訳じゃない...)


「ど、どっかにぶつけたのかも...。ほ、ほら、私ってドジだから...」



嘘だと悟られないように、出来る限りの笑顔を作って答える。


心拍数が上がるのが分かる。



――――ドクン、ドクン、ドクン――――


心臓の音が体内に大きく響く。




(お願い!気付かないで...)



小さく震える手を見られないように、そっとテーブル下に隠す。







「今日だけじゃないよね。この前来てくれた時は、口元切ってたし。化粧で隠してたつもりだろうけど...」



(どうしよう…)



胸の動悸がさらに激しくなる。















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