青のキセキ
「課…長」


吐息混じりの声。



その声で、課長の唇が私から離れた。







身体から力が抜けて、座ったまま、課長の胸に倒れ込む。









「ごめん」








課長の口から出た言葉。










どうして謝るんですか?

キスした事、後悔してるから?

私のこと、好きじゃないから?






課長が私のことを好きじゃなくても、私は嬉しかった。




「謝らないでください」







顔を上げ、課長を見つめる。

視線を重ねる2人。







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