青のキセキ
9時前に会社に着くように家を出る。
土曜日という事もあって、電車内はいつもみたいな満員ではないものの、スーツを着たサラリーマンも結構乗っている。
課長のマンションの最寄り駅に電車が止まる。
月曜日に一緒に出勤したことを思い出すだけで、胸が痛くなる。
会社前で佐山さんと合流し、そこから親睦会の会場である森林公園まで再び電車に乗って移動する。
佐山さんはサンドイッチ担当で、やっぱりお重に詰めてきてた。
「今日楽しみだね。美空ちゃんが来てから、初めてだよね。親睦会」
「はい。会社以外でみんなで会うなんて、不思議な気がします」
まさか、憂鬱な気持ちを知られるわけにもいかず、話を合わせた。
「段々と忙しくなってきてるから、前ほど飲み会や懇親会できないけど、こうやってみんなで仲良くできるところが、うちの部のいいところなんだ」
「そうですね。みんな仲良しですよね」
「いい商品を企画するための必須条件だね」
佐山さんとお喋りしているうちに、電車は森林公園に到着。
そこからバーベキュー広場まで歩いて10分。
(もうすぐ、着いてしまう。課長と綾さんがいる広場に…)
段々と重くなる足取り。
泣き出しそうになる。
土曜日という事もあって、電車内はいつもみたいな満員ではないものの、スーツを着たサラリーマンも結構乗っている。
課長のマンションの最寄り駅に電車が止まる。
月曜日に一緒に出勤したことを思い出すだけで、胸が痛くなる。
会社前で佐山さんと合流し、そこから親睦会の会場である森林公園まで再び電車に乗って移動する。
佐山さんはサンドイッチ担当で、やっぱりお重に詰めてきてた。
「今日楽しみだね。美空ちゃんが来てから、初めてだよね。親睦会」
「はい。会社以外でみんなで会うなんて、不思議な気がします」
まさか、憂鬱な気持ちを知られるわけにもいかず、話を合わせた。
「段々と忙しくなってきてるから、前ほど飲み会や懇親会できないけど、こうやってみんなで仲良くできるところが、うちの部のいいところなんだ」
「そうですね。みんな仲良しですよね」
「いい商品を企画するための必須条件だね」
佐山さんとお喋りしているうちに、電車は森林公園に到着。
そこからバーベキュー広場まで歩いて10分。
(もうすぐ、着いてしまう。課長と綾さんがいる広場に…)
段々と重くなる足取り。
泣き出しそうになる。