青のキセキ
「今日の夜、楽しみにしてるから...。ね、大和」
ニッコリと笑い、玄関の方へさっさと行く綾の後姿を見ながら、俺はしばらくの間動けなかった。
黒のインフィニティQX56が2人を乗せて国道を走る。この車、綾には不評だが、俺はかなり気に入ってる。
案の定、助手席でぶつぶつ文句を言う綾。
「私好みじゃないんだよね。これ。早く買い換えてよ」
「無理言うなよ。そんな簡単に買い換えられるわけがないだろ」
「......」
挙句の果ては、そっぽ向いてしまい、車内は重い空気が漂う。
はぁ~。いい加減にしてくれよ。
と、心の中で思う。
途中で朝食を食べ、目的地の森林公園に着いたのは9時過ぎだった。
9時半に男性陣と入り口で待ち合わせ。10時に女性陣が来るまでに場所の確保とコンロや休憩用のテントを設営し始める予定だ。
9時10分頃から、人が集まり始めた。
来た者から順番に綾を紹介する。
綾も愛想良く挨拶している。
美空はまだ来てない。
美空のことを考えると、胸が締め付けられそうに痛む。
ニッコリと笑い、玄関の方へさっさと行く綾の後姿を見ながら、俺はしばらくの間動けなかった。
黒のインフィニティQX56が2人を乗せて国道を走る。この車、綾には不評だが、俺はかなり気に入ってる。
案の定、助手席でぶつぶつ文句を言う綾。
「私好みじゃないんだよね。これ。早く買い換えてよ」
「無理言うなよ。そんな簡単に買い換えられるわけがないだろ」
「......」
挙句の果ては、そっぽ向いてしまい、車内は重い空気が漂う。
はぁ~。いい加減にしてくれよ。
と、心の中で思う。
途中で朝食を食べ、目的地の森林公園に着いたのは9時過ぎだった。
9時半に男性陣と入り口で待ち合わせ。10時に女性陣が来るまでに場所の確保とコンロや休憩用のテントを設営し始める予定だ。
9時10分頃から、人が集まり始めた。
来た者から順番に綾を紹介する。
綾も愛想良く挨拶している。
美空はまだ来てない。
美空のことを考えると、胸が締め付けられそうに痛む。