青のキセキ

【大和side】

テントの組み立てを手伝いながらも、俺の神経は背後に集中していた。

近付いてくる美空の気配に。

美空が来たと知ってから、心臓がずっと大きく鼓動を響かせている。



佐山が大きな声でみんなに挨拶をした。そして、美空の声も聞こえる。


出来るだけ自然に振舞い、美空の方を振り返る。



どこかぎこちない美空の笑顔。俺も笑顔で挨拶を返す。


佐山に綾の事を聞かれ、紹介する。


佐山と2人して綾を褒める美空。


キレイな奥様...か。



褒められて横で照れている綾。

恥ずかしいといいながら、俺に触れる綾。



美空が見ている前で、綾に触れられ、思わず綾の手を振り払いそうになった。


が、そんなこと出来るわけもなく、綾にされるがまま。




すると、美空が向こうの方を手伝いに行った。


何はともあれ、綾に触れられたままの俺をこれ以上、美空に見られたくなかったので、美空が向こうへ行ってホッとした。

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