青のキセキ
7分の価値


――――日曜日。



ベッドで目が覚めたのが、朝の8時だった。



昨日は、あれから、4人で日付が変わるまで飲んで。そのまま店の前で解散した。


翔さんと久香は、店の前からそのままタクシーで帰った。


私は2人とは方向が逆だったし、課長がタクシーで送ると言ってくれたけど、課長のマンション近くの店だったし、送ってもらうのが申し訳なくて。結局、最終の電車に間に合う時間だったから、駅まで課長と歩いて、そのまま電車で帰ってきた。


家に着いてからも、課長と近づいた距離に胸のドキドキが止まらず、課長と交わしたキスを思い出して、なかなか寝付けなかった。




嬉しくて。
恥ずかしくて。



元彼のDVで悩み、流産して、別れた後も男性恐怖症で緊張した生活を送る日々だった私。


恋愛に対しては、お先真っ暗な筈――――だった。





でも、昨日を境に。






私の人生が――――










変わる。








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