青のキセキ



手を繋ぎ、ゆっくりと歩く俺達。



周りを歩くサラリーマンや恋人同士、親子連れ。



幸せそうな笑顔を浮かべて歩く彼ら。



まるで悩みなど無いかのように。




この中にも、俺と美空のような関係の者もいるのだろうか...。












歩きながら、美空と繋がった手に意識が集中する。



美空の手が熱く感じられた。酔ってるのか。



そう言えば、かなり飲んでたな...。




ホテルに戻ったら、ゆっくり休むように言う。







ホテルに戻って、エレベーターに乗る。


他人の姿はなく、俺と美空の二人きり。美空が目を閉じて俺の腕に凭れかかる。



大丈夫か?



様子を尋ねると、うっすらと閉じていた目を開き、俺を見つめる。





おい、その目はやめろっつーの。煽ってんのかよ。









< 323 / 724 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop