青のキセキ



――――3日後。




お昼過ぎに課長が戻ってきた。




「課長!お帰りなさい!!」



部長を始め、企画部みんなで盛大に課長を迎える。





「ご苦労だったね、海堂君。疲れてるだろうから、今日は早く帰って休んでくれ」



部長が言った。

 

「ありがとうございます。でも、大丈夫です。報告書仕上げていきます」


そう言うと、課長は自分のデスクに座って、仕事を始めた。



明日からも、こうして課長と一緒に仕事ができると思うと、心が弾む。


でも、夜、修一さんに会わなきゃいけないと思うと、憂鬱になった。


時計を返してくれるだけで済むのか。


昔みたいに暴力を振るわれたりするかも…。


蘇る過去の記憶。



結婚して、理想的な家族に囲まれて、綺麗な奥様がいて。

美咲さんがDVにあっている様子がないということは、修一さん自身、変わったのかも。


でも、もし、変わってなかったら…?



そう考えるだけで、心拍数が上がり、嫌な汗が噴き出す。





ダメ。


やっぱり、課長に言わなきゃ。

時計のことも、修一さんのことも。




前に翔さんにも言われたように、修一さんと二人で会わないほうがいい。


課長に正直に話して、謝ろう。








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