青のキセキ
綾の言葉に、心臓が止まるかと思った。
妊...娠...?
嘘だ...ろ...?
呼吸が荒くなる。
まるで時間が止まったかのように、誰も動かず、誰も何も発せず。
何て言えばいい...。美空を前にして、俺は綾に何て言えばいいんだ...。
『おめでとうございます!』
耳に入ってきた、お祝いの言葉。その声は美空のものだった。
満面の笑みで、綾に話しかける美空。
顔はにこやかだが、拳を握りしめているのを見てしまった。
震える手、震える唇。
泣きたいのを堪えているのが、見て取れる。
俺の腕にまとわりつき、頬を寄せる綾。
そんな俺達を見ている翔...そして美空。
本当...なのか...?
目の前にエコーの写真があるにもかかわらず、俺は綾に聞いた。
本当だと言って、俺の手を自分の腹部へと導いた綾。
そこに俺達の子供が...いるのか...?
心拍数がさらに加速する。