青のキセキ
「これからどうする?」
一息ついた頃、課長が言った。
「行きたい場所があるんです。そこへ行ってもいいですか?」
ホテルから再びタクシーに乗り、目的地へと来た。
この景色を観たくて、この島へやって来た。
目の前に広がる、空と海。
透き通るような水色の空。
太陽の光を反射してキラキラと輝く澄んだコバルトブルーの海。
いつかテレビで見た景色がそこにあった。
決して交わることのない『空』と『海』が、まるで一つに溶け合ったように見えた。