青のキセキ


「遥菜ちゃんは分かってたんだよ」


翔は言葉を続ける。




「お前が綾と別れられないっていうことを。それに、お前が自分を愛してくれていることもちゃんと分かってた。だから...遥菜ちゃんは別れることを決めたんだ」



目の前にいる翔の言っている意味が分からない。




俺が綾と別れられないことを分かっていた?

そして、俺が美空を愛していることも分かっていて別れることを選んだ、だと?





「遥菜ちゃんは...お前が綾の元へ戻りやすいように、自分から別れることを決めたんだ」



...は...?



何を言っている?


俺が綾の元へ戻りやすいように?




翔は何を言っているんだ...?



美空は...俺が綾とやり直すことを望んだというのか...?




まさか、そんなはずはない。




昨夜。


俺の腕の中にいた美空は、全身で俺に愛を告げていた。


そんな彼女が、そんなことを望むはずがない。









< 632 / 724 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop