【短編】『夢幻華番外編』恋人の時間(とき)
今までもこれからも変わらずこの命の全てをかけておまえを護り愛していくよ。

クリスマスに願いが一つ叶うならそれは俺の隣りで微笑むおまえの永遠の笑顔だ。

他に何を望むことがあるんだろう。


「なあ、杏。クリスマスだけどさ…」

「クリスマスイブはみんなでパーティでも良い?」

俺の言葉が言い終わらないうちに杏がそう言った。

クスッと笑って頷くと、ホッとした表情を見せてから、嬉しそうに擦り寄ってくる。

杏がそう思うならしょうがないよな。それが俺達の形ならそれでもいいと思う。

杏が笑っていてくれるならどんな形だって俺は構わないのだから。


< 23 / 31 >

この作品をシェア

pagetop