【短編】『夢幻華番外編』恋人の時間(とき)
おまえの全てを手に入れたとき俺の世界はどう変わっていくんだろう。

「暁…素敵なクリスマスにしようね。
初めて恋人として過ごすクリスマスだもの。
一生の思い出に残る日にしたいわ。」

甘えるようにもたれかかり猫のように擦り寄る杏。

そのすべらかな頬に自然に手が伸びる。

艶やかな唇で俺の名を呼ぶおまえはなんて綺麗なんだろう。

「ああ、一生忘れられない日になるさ。
従兄じゃなく恋人との甘く熱い時間の過ごし方を教えてやるから楽しみにしてろよ。」

クリスマスの段取りを考えつつ、腕の中の杏に啄むようなキスを繰り返す。

10年分の時を埋めて…これからは恋人の時間を共に過ごしていこうな。


俺の愛情の全てをおまえにやるよ。


二人だけで過ごす恋人たちのクリスマスに…



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