PAN!PAN!PAN!
進路希望

俺の目の前には白い紙。

『進路希望調査』とてっぺんに書かれている。


俺は一番後ろの窓側の席で
なんとな〜く話を聞いていた。


つまらない…


淡々と話す先生のコトバが面白くない。

あんなに面白い頭をしてるのにもったいない…

決して禿げている訳ではない

少し、ほんの少し
頭皮が見えるだけだ。

風にふかれるたびに
ちらっ………ちらちらっと…

視線の流れで時計を見る
12時43分

やばい!!
頭に集中し過ぎて
全く話を聞いていなかった!!

50分にチャイムがなって
飯の時間になる。

目の前の席にいる八木の背中を
シャーペンでつついた。


< 1 / 3 >

この作品をシェア

pagetop