男の娘、革命!


「……、ちっ」


「は?」


「きゃー、おにいちゃんやめてーっ」


「え、え、な、なに?」


「どうした、苺ちゃん!」


「このおにいちゃんが、『今晩、俺の家で、お医者さんごっこしよう』って、ボクにイタズラしてくるのーっ」


「え゛えぇぇっ!」


「そのロリコンを引っ捕らえろおぉ!」


「ま、ぎゃあああぁっ!」


「ふえぇ、怖かった、怖かったよぅ」


(脇役風情がしゃしゃり出るからだ。出る杭は、叩かれ、曲がって、潰れとけ)


苺ちゃん、みんなに慰められつつ、わたるん探しを再開する。


(にしても、どうやって奴の恥体を手に入れるか。オレのリコーダーを使って、『甘酸っぱい変態序章設定』設けるか?カワイイオレのリコーダーあれば、むしゃぶりつきたくなること間違いなし。現に――)


「あ、ボクのリコーダーがないっ」


「なにいぃっ。皆のもの、クラス会議だ!目を瞑って、苺ちゃんのリコーダー盗んで、ハアハアしている奴は挙手しろおぉ!」


廊下でもクラス会議なのは置いておく。


「なんだ、皆のもの。誰も盗ってないのか、正直に手を挙げろ!ほら、先生だって挙げてるんだぞ!」


「「「てめえじゃねえかあああぁ!」」」


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