盲目少女
「じゃあ自己紹介しよ☆」
「じゃああたしから!!」


なんだかんだいって黎人が楽しんでるじゃないか。

なんかさっきから視線を感じる。

斜め前に座ってる人だ。


あたしゎ視線を外した。

「あけびお前の番。」
「ウチ、桐山さんが合コンとかくる人に見えなかったぁw」

「…だろうな。」
「あけび?」

「桐山あけび、あたしゎ恋愛なんて無意味だと思ってる。」

「やりやがった…」

全員が沈黙した。
当然だろう。

一人を除いて。
「何がそんなに面白い? …えっと、名前。」
「ククッw あぁ、俺の名前ゎ松尾天羅、よろしく、あけびw」
「こちらこそよろしく。」
「俺、同じクラスなんだけだ知ってた?」
「知らない。」
「俺、あけびってどんな人かと思ってたけど、お前面白いなw」

これが、松尾天羅との出会いだった。
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