声を
一つ、声

ナナシのゴン




この物語はフィクションです











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「起きてくださーい!!朝ですよー!!ごはんの時間ですよー!!」





眩しい光のそばに白い服をきた女の人がいた。

頭が朦朧とする中その女の人は私に言う。



「ほらっ!!早くしないとごはん、食べれなくなっちゃいますよー!!」




「ー・・・・・・ー・・・」




私は何か言葉を発しようとしたところでやめた。

その女の人。看護師の「マサキ」さんは、私の方を見てはいなかった。

となりのベットで寝ていた子に声をかけていた。



「あ!紫帆(しほ)ちゃんもおはよう!!もう!!あんたたちいい加減似なさい!!検診はじまっちゃうでしょう?!」



こちらに振り返ったマサキさんは笑顔向けた。


そして、毎朝やってくれる。



「・・・」


「は~い!おはよう、紫帆ちゃん!」




乾いた唇を動かす私の顔を覗き込んで彼女はそう言った。


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