声を

名前







ねぇ、







これはなんだろう。

ここはどこだろう。

君は誰なんだろう。



聞きたくてでも、聞けなくて。

怖くて。

見つけれなくて

わからなくて

答えれなくて

寂しくなって

怖い。





「~・・・っ」




此処にいる。




『なんで』




ゴンにはいつも届いてしまう。



「・・・?」


『・・・冷たい』




伸びてくる腕に

とっさにすがりつく私。



ゴンは私の顔を心臓へと誘う。




それは暖かい。

心臓の音。

どくん

どくん

どきん

どくん




『小さいな』



私は足を蹴り飛ばしてやった。

< 7 / 10 >

この作品をシェア

pagetop