声を
名前
ねぇ、
これはなんだろう。
ここはどこだろう。
君は誰なんだろう。
聞きたくてでも、聞けなくて。
怖くて。
見つけれなくて
わからなくて
答えれなくて
寂しくなって
怖い。
「~・・・っ」
此処にいる。
『なんで』
ゴンにはいつも届いてしまう。
「・・・?」
『・・・冷たい』
伸びてくる腕に
とっさにすがりつく私。
ゴンは私の顔を心臓へと誘う。
それは暖かい。
心臓の音。
どくん
どくん
どきん
どくん
『小さいな』
私は足を蹴り飛ばしてやった。