好きにならなきゃよかった
――――…そう言った途端に私の躰をベッドに沈む。
引き千切られたYシャツは無惨な姿になる。鈕が弾け飛んだ。
ずれていたブラは上へと一気に託し上げられ××さんは胸元に顔を埋める。
「ひゃ、っあ」
普段こんなに胸を舐められただけで感じたことはない。でも何故か××さんに触られるだけで躰全体の感度が伸し上がる。
「あ、あぁ、んッ」
触られ舐められ突起を甘く噛まれる。
「……××、さっ」
駄目だと分かっているのに、求めてしまう。
「心優」
黒髪の隙間から真剣な瞳を覗かせながら低く掠れた声で言う。
こうやって私を引き繋ぐ言葉を囁くのは何時ものこと。
そして後悔する。貴方を好きで居ることに。叶わないと知りながら想い続ける私を悔いる。
苦しいだけなのに、ね。もどかしい想いに泣きたくなる夜。
そして今夜も私は貴方に溺れる。
「俺だけを見てろ」