秘密の時間
なんて答えよう?
俯いた私の顔を部長は覗き込む。
じんわりとまた涙が目の淵に滲んでくる。
「美優、ちゃんと言って。
言わなきゃ分かんない。
何でもいい。ちゃんと聞くから美優、話して…」
そんな優しい口調で言われれば、益々目の淵に涙は溜まる。
それが零れないように必死に我慢して、私は彼を見上げた。
「これは、同期の子に頼まれただけです。
それに、それに最近部長素っ気なかったから、だから私、てっきり愛想つかれたのかな。なんて思って…。
だから、だから……」
言ってる間に、涙はポロポロとこぼれ落ちた。
不安を口にした途端、それは無意識に。
そんな私に彼は少し驚きながら、でも、優しく涙を拭ってくれた。
「…美優、ごめん。
俺が悪かった」