好きなんて、君を想うほど

ソウちゃんの音だ。

誰とも違う。

それでも、とてもきれいに、なめらかに、鮮やかに、私を魅了する。


わかる。
わかってしまう。
ソウちゃんの音だけ、私はわかってしまう。



ねぇ、わかった。



この音を、ソウちゃんが奏でてるんじゃなくて。
この音が、ソウちゃんを奏でていたんだね...。






そのまま私は目を開けた。



ソウちゃんが好き。




そう、私が再び再確認した、今日だった。

サキさんが、リョウスケに告白したと知ったのは。



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