いじめのその先

キーンコーンカーンコーン♪

時間はあっという間に過ぎてランチの時間にな った。 この学校ではランチ兼お昼時間を一緒にしてい るらしくこれから一時間は自由な時間だ。

休み時間中ひたすらクラスの皆の質問を浴びて いたので、自由時間でこの学校の校内見学をし たいと思っていた。別に嫌なわけではないが… このクラスの雰囲気が前の学校と似ていたのだ 。 しかし、このクラスの皆が許してくれるはずが なかった。

「相原さん♪」

「…」

「お昼、一緒に食べよう?」

「…えっと―。あ、私ちょっと大事な用事があ って…。」

「え~?」

「本当ごめんね!!」

ちょっと申し訳ない気持ちがあったけれど、今 は一刻も早くここを立ち去りたかった。 空気感…雰囲気があの学校と似ているここから 。

お母さんに作ってもらったお弁当を左手で持ち 、もう片方の手にこの学校の地図を持ちながら 歩き回った。 体育館―図書室―音楽室などたくさんの場所を 歩いた。

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