あのコのひみつ^_^


「じゃーね、遼一くん。ご飯奢って貰っちゃって悪かったね。また明日ね。」

「おぅ。」


ってかあんなカフェで割り勘とか

お姉さん達の目が怖かった。

「ってか、大丈夫なのか。送ってかなくて」

「もー。何言ってんのー。まだ3時じゃない。」

そーだけど、アンタ絡まるじゃんか。

可愛い面してるからナンパばっかされてんじゃん。

「大丈夫!何かあったら、遼一くんに教えて貰った空手で倒すから!」


「あはは・・・」

キレは良いけど似合わねー。

釘宮くるみはスポーツ万能だが、

ぜんそく持ちでもある。
普段は支障無く生活出来るが、

爆弾を抱えているようなものらしい。

しかしその儚げさがいっそう男子の心を掻き立たせ、

言うまでもなく彼女は学園のマドンナである。

あれ、言い方古い?


「じゃーね!」

「おぅ。」


しかし、彼氏は居ないらしい。

男に困らないどころか、芸能界デビューも出来るくらいの面してんのになぁ。




そういえば。


なんだかんだ言って、

俺に告って復讐してやるとか言ってた少年も

かなりの美少年だった。

目はクリクリしてたし、小顔で肌も綺麗で女みたいな男だった。

目つき悪いわ、でくのぼうだわ、男臭いと言われる俺とは正反対。


しかし俺を殴った力は半端じゃなかった。

華奢だとかいうのを差し引いても

すげぇ力だった。

空手とかやってんのかな。…にしては華奢すぎねーか?


とりあえず、あれで復讐とかされたら

ちょっとヤバい気がする。


まー復讐なんて嘘か。



「ただいまー」



「おかえりなさい♪りょーいち♪」










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