カプチーノ·カシス


目を覚ましたのは、夜中の0時を過ぎた頃だった。

携帯で時間を見てからぼんやり辺りを見回して、ここがハルのマンションだということを思い出す。


「……ハル?」


近くに気配がないのでソファから降りると、毛布が床に落ちた。

きっとハルが掛けてくれたんだ。

しばらく部屋をうろうろしていたら、遠くで水音がしているのに気がついた。

……シャワーでも浴びてるのかな。

だから部屋にいないんだ、と納得して再びソファに座ったあたしは、すぐに立ち上がった。

あたしもお風呂に入りたい、という自然な欲求と、ご奉仕の約束を果たさなきゃ、という妙な使命感に駆られたからだ。


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