わたしのヒーロー


「あ、何持ってけばいい?水着とタオルと…うきわ?」

「あ、タオルはいらないよ!うちにたくさんあるから貸すよ。それと、うきわもいらないよ。そういう小物全部揃ってる。」


「へぇ〜…さすがだね!」

「ほんとだな。なんかすごくワクワクしてきたぜ!」


「じゃあ、わたし席戻るね。」

「あ!玲海ちゃんちょっと待って!」


「え?」


席に戻ろうとしたわたしに翔くんは声をかけてきた。

「あのさ、今日空いてない?僕…久しぶりに暇なんだ。」


「うーん…今日は渚の誕生日なのよ。だからお祝いするから忙しいんだ。」

「そっか。じゃあ、渚ちゃんお誕生日おめでとうって伝えておいて♪」


「うん!ありがとう!」


翔くんと話をしている間に柚希は先に席に戻ってしまっていた。

最近ちょっと柚希となにか距離がある気がする…。



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