わたしのヒーロー
「ふぇっ…!」
「え?!」
そこから出てきたのは
玲海と同じくらいの女の子だった。
「だれ…?ここ、わたしの家だよ」
「ごめんなさい!!」
いきなり出てきたその子は驚いてひたすら謝っている。
「そんな謝らなくても大丈夫だよ!あなた名前は?」
「わたしは…みぃ…。」
「みぃちゃん?わたしは玲海っていうの。ここで何してたの?迷子?」
「わたしね、このへんに住んでて探検してたら迷子になっちゃったの…勝手に入ってごめんなさい」
「大丈夫!お母さんには友達って言うからさ♪」
「友達?」
「そう、友達!わたしたち友達になろう!」
玲海はなんだかこの子となら仲良くなれる気がした。