【完】愛の血−超勝手な吸血鬼
え、ちょ……。
「ぷっ、何その変な顔」
って……
「はぁ!?」
自分が驚いた顔をしていたのは、わかってる。
だって、それはそうでしょう。
でも、それを“変な顔”って言うなんて。
なんなの、この失礼な男は!
「あのねぇ、そりゃ驚くに決まってるでしょう!」
大きな声を出した、自分の口を思わず手で覆った。
だって、隣には……
「ああ、大丈夫。気失ってるから」
「あ、そなんだ……。って、ええ!?」
「お前、いちいち煩い」
「えっ、いや、だって。だ、大丈夫なの!?」
「だから、大丈夫ってんだろ」
「ええ、あー……うん」