【完】愛の血−超勝手な吸血鬼


「いって……。
お前、何突き飛ばしてんだよ」

「だってぇ……」



しょぼんとするあたしに椎名冬夜はフッと笑ってくれる。



そして、あたしを腕の中に抱え込むと真剣な顔をして



「繭、これ以上コイツになんかしたら本気で殺すよ?
今すぐ俺らの前からキエロ」



そう冷たい声で言い放った。





< 247 / 286 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop